気仙沼のふかひれ屋さん 気仙沼のふかひれ屋さん
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出陣

きのうのパリパラ”女子砲丸投げ”。一番楽しみにしていた競技種目をYouTubeでは予選から嬉しいライブ配信。気仙沼出身の齋藤由希子選手(SMBC日興証券所属)が初出場ながら予選を終えたところで充分なメダル射程圏内。今春、オリンピックの前哨戦とも言える世界選手権では銅メダルを手中にしている。前回、東京五輪2020は砲丸投げが種目から外されていたので夢舞台は叶わなかった。その当時、彼女は世界記録保持者であっただけに無念の極みであっただろうことは容易に想像できる。なのでなおさらのこと、その思いを今大会、存分にぶつけて欲しいところ。齋藤由希子選手こと旧姓・加藤由希ちゃんの家は3.11震災の津波火災で小生の家と同じく消失したが、それまでウチのご近所さん。小生が若かりし時分に食料品店を営み、彼女が子供の頃、ジュースや菓子、寒い節には中華まんをお父さんに連れられてよく買いに来ていた。今やこんなにたくましく立派になって、万感せまる思いだ。弟も小生の息子とは仲の良い同級生、お母さんとは働いている量販店で時に雑談したり。。さかのぼれば、彼女の祖父母が当時営んでいた雑貨問屋からは仕入れで日々世話になったりと。なんだかんだと加藤(旧姓)家とは縁深かったので本当に感慨ひとしお。由希ちゃん31歳、その体ゆえ、これまでの人生には人知れず辛いこと涙したことは山ほどあったことだろうが、よもや人前ではそんなことは微塵も感じさせない。屈託のない明るい表情が一番の魅力だ。ようやく報われ実が結実した今、オリンピックのフィールドに立っている彼女の姿に目が潤む。。

予選から上位8名による決勝のステージ。5投目までは暫定5位。泣いても笑ってもこれで最後の6投め!11.89m以上出れば”銅メダル”以上が確定となるが、、、

3位までは28cm及ばず、それでも順位をひとつ上げて結果は4位。最後に記録を伸ばしてりっぱりっぱ、よぉがんばった。

カメラに応えて笑顔を見せる。でも、心の内は彼女にしか分からない。彼女が昨年まで持っていたワールドレコードは12.47m。本人しか知り得ない悔しい思いがきっとあるはずだ。勝手ながら次の4年後、ロスパラでもその雄姿を見たいと切に願うところだがどうだろうか。たとえ叶わずとも世界選手権、ジャパンパラ、ワールドマスターズ、活躍の舞台は沢山ある。砲丸投げはもちろん、”やり投げ”と”円盤投げ”の現・日本記録保持者、齋藤由紀子選手。これからもコーチである夫の強力サポートの元、挑戦を続ける姿を見せて欲しい。気仙沼の誇り由希ちゃん!Good job.☆☆☆

ここに彼女の姿は無いのは寂しいが、ウクライナの選手(右)が2番に入ったのは光明。